シトロエンGS

↑2014年10月11日撮影(凱旋門よりルーブル美術館方面)

シトロエンGS
1970年代にシトロエン社がハイエンドモデルのDSと普及モデルの2CVの間を埋めるべく送り出した傑作のひとつ。
小型ボディにハイドロニューマティックサスペンション+空冷フラット4エンジンをインストールした独特な乗り味のクルマ。
しかし一般には故障の多さから敬遠され、少なくなりつつある不遇なクルマ。

技術者はどんな意図でこのクルマを設計したのか・・・?

エンジン、サスペンション、ボディからねじ一本に至るまで考えられていないものはないはず。
このブログは個人のユーザーである管理人の修理の記録とそれらの過程で見えてきた技術者の意図を考察するブログです。

2016/05/07

車検落ちた◯◯△ね


車検1回目落ちた。
悪いのは私です。

2年前はアイドルストップバルブの不良で排出ガスの基準が1回目不適合でしたが、今回はサイドスリップ。
前回同様にメジャーを使ってフロントタイヤの前後中心線でのトレッドを規定値の137.8から±0.5以下まで詰めていました。
しかし予備検査ではOUTに9.0㎜振れていた。
経験的に左右タイロッドをナットで(GSでは正確にはラックエンドボールジョイントだが)270°ずつ、計540°相当を長くしIN側に向けた。
1回目の検査では行き過ぎて、今度はINに5.6㎜振れてオーバーしていました。

昔は無かったと思うが、今では丁寧に不適合箇所を画像のような書類で示してくれる。
ちなみに適合個所の数値は教えてくれないのでメモっておいたが、排出ガスは未調整にも関わらず新基準でも通用する値がでていた。

さて、トータルトー14.6㎜分がタイロッドナット540°に相当することが分かったのでナット90°がトー2.43㎜動かすということ。左右タイロッドをナットで90°ずつ計180°回せば理論上IN0.7㎜となり基準内=適合となるはず。
結果としては2回目で合格。ただし例によって適合時は教えてもらえないので調整後数値は不明。

大きな勘違いをしていたが、8時位置ステアリングで事実上センターを持たないGSでは左右でそれぞれトー調整することは特に意味をなさない。かつて左に行きたがる癖を、トー調整で右に向けようと頑張ったがセンター位置が8時→7時→6時に移動していくだけで挙動には関係がない。(ステアリングラック中心部での遊びからずれると応答は左右で変わると思うが)
当然ながらキャスターアングルがついているのでステアリングは勝手に直進を見つける。
左右のタイロッドの長さを調整しようと結局はトータルトーをいじっているに過ぎないということがようやく分かってきました。

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