シトロエンGS

↑2014年10月11日撮影(凱旋門よりルーブル美術館方面)

シトロエンGS
1970年代にシトロエン社がハイエンドモデルのDSと普及モデルの2CVの間を埋めるべく送り出した傑作のひとつ。
小型ボディにハイドロニューマティックサスペンション+空冷フラット4エンジンをインストールした独特な乗り味のクルマ。
しかし一般には故障の多さから敬遠され、少なくなりつつある不遇なクルマ。

技術者はどんな意図でこのクルマを設計したのか・・・?

エンジン、サスペンション、ボディからねじ一本に至るまで考えられていないものはないはず。
このブログは個人のユーザーである管理人の修理の記録とそれらの過程で見えてきた技術者の意図を考察するブログです。

2017/08/18

ステアリングラックをおろす

ステアリングの中立付近があいまいでS字カーブなどの切り返しなんかで、舵がワンテンポ遅れ怖い。ラックにガタがあるようなのでおろした。

整備マニュアルにはラックエンドのボールジョイントをはずし、カルダンシャフトの上下ユニバーサルジョイントを外すと記載があるがそんな簡単にはいきません。
ロワーユニバーサルジョイントとラックのピニオン部のボルトは、車体下から見えているが、サブフレームや排気パイプに干渉しうまく工具が掛からない。最終的に左ホイールハウス内のプレートを外すことで比較的容易にアクセスできることが分かるまでに1時間を要す。

いよいよラックがフリーに状態になったが、マウントしているサブフレームハウジングの幅の方が狭く物理的におろせない。整備マニュアルにはIf necessary ハウジングの角を削れと書いてあるので遠慮なく削りますよ。て言うか削らないと絶対無理。削った後も知恵の輪状態。グラインダーで削るにもラックをおろすにも排気パイプが邪魔するので、結局エキマニ以降、Yパイプ、触媒もおろすことになりここまで半日。

排気管は一カ所外すだけでそれまでのバランスが崩れ、必ずどっかから排気漏れが起こる。全部組みなおす覚悟が必要なので気が重い。

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